新聞やネットのニュースを読んでいると、不祥事を起こしたり、世間を騒がせた企業が発表するあるコメントが目に留まることが多々あります。それは「担当者が不在のためコメントできない」というコメントです。
僕はこのコメントを目にするたびに思ってしまうのです。
「いやいや、担当者でなくていいから責任者がコメントしろよ」ですとか「もっと違う言い方できねえのかよ。たとえば、ただいま担当者が不在ですが戻り次第コメントさせていただきます」とか。
いまあなたたちの会社はコメントが求められているのに、何でコメントしないんだよって、僕以外の人も思っているかもしれません。
僕はこのコメントを新聞紙上やWEBサイトで見かけるとイライラしてしまいます。
どうしてイライラするのか考えてみました。
①求めに応じていないから
僕たち人間って、相手に求めたこととは違うリアクションをされるとイラッとします。
こういうポイントが外れた会話のやり取りはお互いが疲れてしまい、会話を継続しようとは思わなくなります。
②無責任のように感じるから
不祥事が起きてコメントしないなんて無責任です。その理由が担当者がいないから。
不祥事が起きているのですから、担当者が率先してコメントするようにしないといけないのではないでしょうか?
③担当者が不在だから
会社にとって大切なときに担当者はどこに行っているのでしょうか。
まず何より会社に戻ってきて対応を上層部と相談し、いちはやくコメントを出すべきではないでしょうか?
④責任者の存在が希薄だから
危機的な状況では、担当者ではなく、まずは責任者が表に出るべきでしょう。
ただ、社長が最初に対応するよりかは、ワンクッション置いて、取締役が一旦表に出て、間隔をあけずに社長が対応するようにしたほうがいいと思います。
最高責任者の対応は、決定事項となってしまい、あとあと取り消すとイメージが悪くなります。
ですので、最初は取締役などが対応するといいのかもしれません。
感想
ほかにイライラさせられるコメントに政治家の「遺憾です」があります。
他に言葉はないのかよと思ってしまうのは、僕だけではないでしょう。
この「遺憾です」がよく使われるのは、なぜでしょうか?
遺憾という言葉は、自分たちの行いを詫びる場合、相手側の行いを責める場合、どちらにも使うことができる、非常に使い勝手のよい言葉です。
そのため「遺憾です」は、無難に対応できる言葉として政治家に重宝されている、というのが僕の考えです。