僕がまだ若かったころ、小柳ゆきが彗星のように音楽界に現れました。まさしく「シンガー」という言葉がぴったりの彼女の歌声は力強く、音楽の歓びを表現していました。
1,999年のデビュー曲「あなたのキスを数えましょう」、2,000年の「愛情」「be alive」などを引っ提げて、僕たちファンの前に姿を見せたのです。その当時の勢いはすさまじかったです。僕は彼女の歌を聴いて、すぐさま本物だと思ったものでした。
ところが、2,003年に入ってからの彼女の活動は停滞しました。あれほどの実力の持ち主なのに歌を発表できなくなったのです。
もちろん、まったく新曲が発売されなかったわけではありません。ただ、いい楽曲が集まらなかったのです。僕は不思議に思っていました。
最近、テレビの歌番組で彼女の姿を見るようになって、彼女のキャリアを台無しにした原因はなんだったのだろうと考えるようになりました。そこで、小柳ゆきがなぜ一時期音楽界から姿を消してしまったのか調べてみることにしました。
小柳ゆき経歴
その前に簡単に小柳ゆきの略歴をご紹介します。1,982年埼玉県生まれ、1,999年シングル「あなたのキスを数えましょう 〜You were mine〜」でデビューしました。
同年、ファーストアルバム「FREEDOM」発売し、翌年のセカンドアルバム「EXPANSION」がミリアンセラーとなりました。
2,000年、2,001年、2,002年とNHK紅白歌合戦に出場しました。
干された理由
小柳ゆきがデビューしたのはまだ高校生の頃です。デビュー曲が大ヒットして、一夜にしてスターダムにのし上がったのでした。
そして、それと同時に未成年の彼女は勘違いしたのか天狗になってしまったそうです。
それで事務所が反省させる意味で仕事を減らし、いつのまにか「干された」状態になってしまったというのです。
よくある話ですね。ひとりのシンガーが活躍するためには、何人ものスタッフの陰での努力が必要ですから、そのスタッフに横柄な態度をとっていては、見放されます。少しガッカリしました。でも、やっぱり好きです。
最近の小柳ゆき
最近、テレビで見かける小柳ゆきの表情を見ると、棘がなくなったと言いますか、穏やかな表情になって、女性らしくなったような気がします。
年齢を重ねるにしたがって、人柄も丸くなって、支えてくれる人たちの有難さを感じているのではないでしょうか。そういった心の変化が表情に表れていると僕は思っています。
僕に音楽の才能があれば、小柳ゆきのために曲を提供したいと思っています。
しかし、残念ながらそんな才能は微塵もありません。であれば、音楽業界の有志のみなさま、愛すべき小柳ゆきのために楽曲を提供してください。
オリジナル曲が集まらなければ、ヴォーカリストとして、過去の名曲を歌ってほしいと思っています。その才能を埋もらせてはいけないんだよ、小柳。