黒沢清監督作品の音楽を担当したゲイリー芦屋氏の作品集が発売された

Sept, 08 118

国際的に極めて評価の高い黒沢清監督作品の音楽を担当したゲイリー芦屋さんの作品集が2015年8月19日に発売されます。黒沢清監督と言えば、ホラー映画の巨匠であり、役所広司さんを主演に迎えた作品が多いことで知られています。

また、映画技法としては、長回しと呼ばれるワンカットが長い撮影の仕方をしています。僕は黒沢清監督作品をほとんど観ていますが、音楽に関しては、気にしたことがありませんでした。この機会に、ゲイリー芦屋さんのことについて調べてみました。

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ゲイリー芦屋とは

ゲイリー芦屋さんは、1966年9月13日に生まれた日本の音楽家です。ゲイリーと言えば、ゲイリー・クーパーを思い出してしまいますが、芸名はアメリカの作曲家 Gary Usher に由来するそうです。

幼い頃からクラシックピアノの教育を受けているようです。影響を受けたアーティストは、坂本龍一さんの音楽グループとして有名な「イエロー・マジック・オーケストラ」と映画音楽で有名なアメリカの作曲家「バート・バカラック」です。

ゲイリー芦屋さんは、1990年より職業作曲家として独立されました。それ以後、映画音楽やCM、ゲームなど様々なジャンルの音楽を作曲されています。

ゲイリー芦屋さんが、映画音楽に携わるようになったのが、1994年に公開されたオムニバス作品「N45°」の1編「情熱の荒野」です。それ以後、有名な映画監督作品に音楽を提供しています。

発売される作品集のタイトルは、「ウラムの螺旋 ゲイリー芦屋 映像音楽作品集vol.1-ULAM’S SPIRAL Film Music of Gary Ashiya vol.1」です。長いですね。

黒沢監督作品との関係

黒沢清監督作品であれば、「CUREキュア」「カリスマ」「LOFTロフト」の3本の作品から、楽曲が収録されています。3本ともホラー映画です。「CUREキュア」は黒沢清監督の出世作です。「カリスマ」は1本の木をめぐる話です。「LOFTロフト」はミイラの話です。

黒沢清監督作品は、監督自身のオリジナル脚本となっていることが多く、原作を映画化する日本映画界の中にあって、極めて稀有なことです。それほど黒沢清監督がオリジナルな物語を紡ぐことのできる物語作家でもあるからです。物語作家と言っても、ハリウッド式の分かりやすい話を得意とはしていません。どちらかというと、よくわからないへんてこな話が多いです。

黒沢さんは、フランス文学者であり映画批評家でもある蓮見重彦さんや、フランスの映画監督のゴダールに決定的な影響を受けています。

ゲイリー芦屋さんの個性が、黒沢清監督作のホラー映画とよく合うのでしょう。また、黒沢清監督作品もゲイリー芦屋さんの音楽なしでは成り立たなくなっているのかもしれないですね。僕は「CUREキュア」に流れる乾いたピアノ曲が好きです。

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