保険調査員とは? 保険調査員という生き方

ブルームフェルトです。世の中には聞きなれない職業があります。保険調査員という仕事もそのひとつでしょう。保険調査員という言葉を聞いて、どのような職業なのか想像つきますか?

多くの人がまず言うのが、「保険の調査をする人でしょ?」なのです。ところが、具体的な仕事の内容はほとんどの人が知りません。それは保険調査員が特殊な仕事だからなのです。

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保険調査員とは?

保険調査員とは、ひとことで説明すると、その時その場所で何が起きたかをざまざまな情報を集めて浮かび上がらせることが仕事なのです。

交通事故が起きました。双方のドライバーの主張は正反対です。どちらの証言を信用したらいいのかまったく不明です。これでは保険の処理が進みません。そこで登場するのが、保険調査員なのです。

保険調査員って、どのようなことをするのですか?

保険会社から依頼があってはじめて調査を開始するわけですが、保険会社が知りたいことは、どのような事故だったのか、つまりその場所で何が起こったのかということです。

保険調査員は、双方のドライバーに会って事故の話をヒヤリングします。事故現場に行き、写真撮影と現場の寸法を測定します(その後、事務所に帰って図面作成)。

近隣を確認して事故の目撃者を探します。双方の自動車を修理工場まで見に行き、写真を撮ります。警察にも行きます。しかし、警察ではほとんど情報を仕入れることができません。追い返す警察署もあるぐらいですし。

さまざまな情報を入手しながら、どのような事故だったのかを考えます。まず信用できるのが自動車の損傷です。人は嘘をつきますが、車は嘘はつきません。自動車の損傷部分を見て、どこの部分と、どこの部分が接触したのか、推測します。

そうすることによって、事故様態が判明します。事故様態が判明すれば、双方のドライバーからヒヤリングしたことと照らし合わせて、少しずつ「事実」を積み重ねていきます。

保険調査員の好きな言葉は?

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よく保険調査員は、「整合性」という言葉を使います。整合するとは、文字通り矛盾がないかどうかやズレがないかどうかということですが、嘘をつかない車の損傷と嘘である可能性のあるドライバーの説明とを照合させることによって、整合するかどうかを確認していきます。

ここでひとつ問題がありまして、人は嘘をつく可能性がありますが、確信的に嘘をついているのかどうかを見分けるのは難しいということです。

なぜなら、事故直後のドライバーは程度にもよりますがパニックに陥っていることが多く、事故のときに見たり聞いたりしたことをありのまま話そうとしても、それが結果的に嘘になってしまう場合も多々あるからです。ドライバーにヒヤリングすると事故のときに見たいちばん印象的なシーンを繰り返し話すことが多いのです。

それに加え、ドライバーはシートにベルトで固定されて乗車していますので、ひとつの視点でしか事故を見ることができません。べつにドライバーに嘘をつく意思がなかったとしても結果的に嘘をついたと判断されるケースもあるわけです。

ただ、保険調査員はどのような困難があろうと、ひたすら「事実」を求めて活動します。それが仕事だからという理由もあるのでしょうが、それ以上にその時その場所で何が起こったのか知りたいという好奇心が活動のエネルギー源となる場合もあります。

保険調査員にとって最も大切なことは?

私は保険調査員にとって最も大切なものは「どうしてだか分からないが気になる」という気持ちだと思っています。

保険調査員は今日もまた、雨であろうが炎天下であろうが事故現場へ趣き、「事実」をかき集めます。

それはより真実に迫ろうとするあくなき挑戦なのです。

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