僕を含め多くの男女がダイエットに励んでいます。ダイエットと言えば、やはり運動です。多くの男女が仕事帰りに、フィットネスクラブに通って運動しています。
健康のために運動している人たちもいますが、大半の女性の目的は健康促進よりダイエットです。
魅力的なスタイルになりたいと誰もが願っています。僕だって、そうです。どうせ生きるなら、スタイルのいい男として生きたいと思っています。
運動して痩せられたら最高ですが、なぜか運動しても痩せられない人が多いです。
運動してカロリーを消費し、脂肪を燃焼させることでダイエットするのですが、果たして運動は、どの程度ダイエットに効果があるのでしょうか?
ダイエットは食事にはじまり食事に終わる
ダイエットするなら、何よりもまず、食事に気を付けるべきです。食事のコントロールこそが、ダイエットの成功の近道なのです。
運動はあくまでもサブ的な位置づけであり、本命は食事のコント―ルです。
たとえば、相撲取りは一般の人たちに比べて、激しい運動を行っています。しかし、その体は脂肪がたくさんついて、太っていますよね?
どんなに運動をしていても、食べ過ぎていれば体脂肪は落ちないのです。
つまり、常に激しい運動をしているアスリートでさえ、食事をコントロールしないことには体脂肪は落とせないのです。
ましてや一般の人たちはなおさらです。運動だけで痩せられると考えることは間違っています。
相撲取りを例に出しましたが、女性のアスリートも同じです。とくに男性に限ったことではないのです。
良く考えてみると、常に運動している人が体脂肪を落とそうとするなら、食事のコントロールしかないのです。
運動することを職業としているアスリートさえ、食事のコントロールなしには体脂肪を落とせません。
基礎代謝が一般の人たちに比べて高いアスリートでさえ、食事のコント―ルが必要なんです。
僕たちのような一般の人たちが体脂肪を落とそうとするなら、絶対に食事のコント―ルが必要なのです。
ダイエットの基本とは?
ここであらためて、ダイエットするためには何をすればよいのか考えてみましょう。
ダイエットするためには、消費カロリーのほうが摂取カロリーより多くなくてはなりません。
食べたカロリーがまったく消費されなければ、食べたら食べた分、体にカロリーが蓄積されます。
ダイエットは非常にシンプルな考え方で理解できるものなのです。
誤解を恐れずにたとえてみます。
バケツの中に水を入れ続けると、水を捨てなければ入れたら入れた分、水は溜まっていきます。水が溢れないようにするためには、水を捨てる(消費する)必要があるのです。
つまり、入れる水(摂取カロリー)と捨てる水(消費カロリー)とのバランスが、バケツを満タンな状態(標準体型)に保つのです。
では、何でバランスを保てば良いのでしょうか?
食事のコントロ―ルや運動などで摂取カロリーと消費カロリーのバランスを維持するわけなのですが、実は運動だけでカロリーを消費させることは実に大変なのです。
大変なのは、運動でカロリーを消費させることが、効率が悪い方法だからです。
体重50㎏の人が時速8㎞で30分ほど走ると、約200Kcalを消費すると言われています。
個人差がありますが、フルマラソン3回分(約127km)で7500kcalほど消費できるそうです。
また、体脂肪が1kgあたり、7,200Kcalのエネルギーを持っていると言われています。
体脂肪1Kg=7200Kcal
体脂肪を1kg落としたいのであれば、7,200Kcalのエネルギーを消費する必要があります。
栄養学では、体脂肪1gは9Kcalで計算します。
体脂肪には約20%の水分が含まれています。そのため、実際はその80%、すなわち脂肪1gは7.2Kcalで燃焼させることができます。
体脂肪1gを減らすためには、7.2kcal必要(つまり、1㎏の脂肪を落とすためには7,200kcal必要)ですので、運動でのダイエットにはかなりの努力が必要です。
はっきり言って難しいですね。効率が悪いのです。運動しても体脂肪ってあまり減らないものなんです。
運動していても痩せられない人は、単純に「食べ過ぎ」が原因です。運動によって、摂取しすぎたカロリーが消費できていないんですね。
ダイエットに失敗する原因とは?
ダイエットに失敗するのは、なぜ今のような体型になってしまったのか考えていないからです。まさに昔の僕がそうでした。
以前の僕は、好きなものを食べられるだけ食べて、運動して痩せようとしていました。まったく痩せませんでした。
会社帰りにフィットネスクラブに通いました。利用料金以上の効果を手に入れようと、毎日のように通って運動していました。
ところが、1か月たっても痩せませんでした。なぜって、思いますよね? そこで僕なりに痩せられない原因を考えました。
そして、この2つに原因があると結論づけました。
■運動だけで痩せられると思っていたこと
■毎日口に入れている食べ物のことをまったく理解していなかったこと
運動だけでは余分なカロリーを消費しきれないにもかかわらず、運動だけで痩せようと思いたのです。
そして、やはり一番の問題は、食事ですね。
生まれてからずっと毎日何かを口に入れています。その口に入れているモノがどのような性質のものであるのか、まったく理解していませんでした。
どのような栄養素があるのか? カロリーはどの程度あるのか?
このようなことを一切考えませんでした。運動して汗を流していれば、痩せられると思っていたのです。
運動した後に体重計にのると、数キロ軽くなっていることがよくありましたので、この調子で運動を続ければ、痩せられると思ったのですね。
そのうえダイエット食品なども摂っていましたから。サプリメントもたくさん摂りましたし。
このような補助的な位置づけのものをメインにするから、いつまでたっても痩せられないんですね。
いろいろ過去の僕自身の反省をふまえて言えることは「太っている原因は食生活にある」ということです。
今まさに食べようとしているものが、5年後10年後のあなたの体を形成すると考えれば、口に入れる前に吟味したくなりませんか?
今までの僕は、運動だけで痩せられると思っていて、ずっと運動にこだわっていました。食べ物のことなんか考えてもいなかったです。
運動すればするほどお腹が空いて何かを食べたくなります。しかし、僕は食事に関してはまったくの無頓着でしたから、どんどん食べていたんですね。
運動後に体重計にのって軽くなっていたから、痩せられていると思って、気にせず食事していました。
これが問題だったのです。
運動すればするほどカロリーを摂取したくなります。人間の体はそのようにできているから、当然のことです。
そして、まったく口に入れる物のことを気にせずに食べます。
これがダイエットの負のスパイラルです。
運動することで食べたい欲求が出てきて、食事に無頓着な私はどんどん食べていました。その結果、ぜんぜん痩せずにぽっちゃり体型のままだったのです。
運動で消費するカロリーについて考える
誤解があるといけないので書いておきますが、運動にダイエット効果がないわけでは決してないということは言っておきたいと思います。
運動にダイエット効果は間違いなくあります。
運動すれば、カロリーを消費します。カロリーが消費されれば、体脂肪が燃焼されます。
問題なのは、そのとき消費される体脂肪(エネルギー)とは、一体どのようなエネルギーアなのかということなんです。
このとき消費されているエネルギーは、筋肉や肝臓などに備蓄されているエネルギーはグリコーゲンと呼ばれるものです。
早い話が、糖質です。
僕たちが摂取した糖は肝臓でグリコーゲンに変換され備蓄されています。このクリコーゲンは分解され、筋肉に移動してエネルギ―となるわけです。
ちなみに、このエネルギーは即効型と呼ばれていますが、僕たちが燃焼してしまいたい体脂肪は備蓄型のエネルギーで、すぐには使われないようになっています。
そして、僕たちの体は、糖質が使われると元に戻したくなる性質を持っています。ですから、運動すればするほど糖質がほしくなります。
要するに、炭水化物(糖質と食物繊維で構成されている)を摂取したくなるわけです。
フィットネスクラブで運動した後に、お腹が空いて何か食べたくなりますが、それは使われた糖質を元に戻したくなる僕たちの性質が関係していたのです。
使われた糖質を元に戻そうとする性質はかなり強力なものです。なかなか我慢できるものではないです。プロボクサーの試合前の減量などを見ていると、プロボクサーの精神力が強いことがよく分かります。
彼らは一時的なことなので耐えられていますが、それがずっと続くと耐えられないでしょう。
運動にはこのような側面もあることを知っておく必要があります。
まとめ
ダイエットは運動なしでも効果はあります。なぜなら、運動で燃焼できる体脂肪はわずかだからです。
むしろ、ダイエットに成功したかったら、日頃の食生活に目を向けるべきです。
今、僕たちの口に入る食べ物は、5年後10年後の私たちの体を作ります。食生活を改善することがダイエットの近道なのです。